こころの病気を診る|どんより沈む気持ちをリセット【うつの症状は精神科で治そう】

どんより沈む気持ちをリセット【うつの症状は精神科で治そう】

笑顔の男性医師

こころの病気を診る

先生

入院にもさざまな種類

精神科は診療科目のひとつで、統合失調症などの精神障害、アルコールや薬物の依存症、睡眠障害などをおもな診療の対象にします。医療機関の分類としては入院設備を持たない診療所、精神科を専門とし、入院設備や治療に必要な作業療法などの設備をそなえた精神科病院、旧総合病院の精神科などに分類されます。入院設備のある病棟には開放病棟と閉鎖病棟があります。閉鎖病棟は、このままでは自殺や人を殺傷する恐れが高いと精神保健指定医が判断した患者を法に基づいて入院させる病棟です。ここに入院した場合、患者は自由に出入りすることなどはできず、人権を制限されます。精神科病棟への入院には、任意入院、医療保護入院、措置入院などの種類があります。任意入院は本人の意志で入院するものです。本来入院はそうあるべきですが、精神障害という疾病の性格上、本人に病気の認識がなく治療の必要性も認めていない場合、精神保健指定医が診察し保護者の同意を得て、本人の同意を得ずに入院になる場合を医療保護入院といいます。措置入院は警察から保健所に通報があり、自殺や他人を殺傷する恐れがある場合において、精神保健指定医2名の鑑定を経て入院にいたるものです。

心療内科との違い

近年、開業している診療所は精神科ではなく、心療内科を標榜するところが多くなっています。受診する際、精神科と心療内科のどちらへいくべきなのか迷う人も増えています。精神科と心療内科は、いずれもこころ・精神が基盤にある疾患を診るという点で共通していますが、厳密にいうと対象とする疾患が異なります。精神科はこころの疾患によってこころの症状、つまり幻覚、幻聴、妄想、抑うつ、強い不安、不眠などが出てくる疾病、統合失調症、双極性障害、うつ病、依存症などを診ます。一方、心療内科はこころの状態が身体の症状としてあらわれてくる疾患、心身症、ストレス性の各種疾患、症状はあるが身体的な原因がはっきりしない疾患などを診ます。しかし、現在のところでは心身に不調がある場合、どちらの診療科を受診してもかまわないというのが主流の考え方になっています。いずれもこころ・精神に基盤をおく診療科ですし、もし別の診療科の方がふさわしいと医師が判断すれば適切な科へ紹介してくれるからです。大事なのは不調を見逃さず早期に受診することです。